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“働く”を愉しむ人があふれる社会へ。

株式会社イトーキ 代表取締役社長 平井 嘉朗

平井 嘉朗株式会社イトーキ 代表取締役社長

今、オフィスの価値があらためて見直されている

2020年は日本中、いや世界中の企業がかつてない経験をした年になりました。新型コロナウィルスの影響が拡大し、出社したくてもできない日々。慣れない在宅ワークに苦戦した人も多かったでしょう。社会全体が、半ば強制的に働き方を変えざるを得ない状況でした。「通勤時間を削れた」、「在宅でできる仕事もあると気づけた」などのメリットがあった一方、「この働き方がずっと続くのか・・・」という不安に多くの企業やワーカーが包まれたのも事実でした。
今まで当たり前のように人と人とがふれあい、face to faceで語り合えていたのに、それができなくなったとき、私たちは人と人とがつながる重要性にあらためて気づきました。2020年は、社会全体が「人が集うオフィスは、これからどうあるべきか」を深く、真剣に考えるきっかけの年でもあったのです。実際に、コロナ以前から働き方改革が叫ばれるなかで多くの企業からオフィスに関するご相談は急増していましたが、その流れがコロナ禍によってさらに加速。オフィス革新へのニーズが高まり続けているのを強く感じています。

企業と人のクリエイティビティを育む、未来のオフィスとは

では、これからの時代に求められるオフィスとはどんなものでしょう。今、あらゆる産業で過去の延長線上にない新しい価値創造が求められています。また、いわゆる“流れ作業”でできる仕事はロボットやAIに取って代わられてもいくでしょう。だからこそ、人間はもっとクリエイティブに、よりイノベーティブな仕事を創造することに注力していくことになります。そうした未来のために、オフィスにできることは何か。答えのない問いをイトーキは探求し続けてきました。
2018年秋、「XORK Style(ゾーク・スタイル)」(*1)という次世代の働き方を体現するオフィスを開設。この場所で、「ABW(Activity Based Working)」(*2)と「WELL Building Standard」(*3)という2つの思想を軸とした働き方変革に取り組んできました。『明日の「働く」を、デザインする。』ため、まずは自分たち自身の“働く”を再構築しよう、というチャレンジです。目指したのは、健康と快適性に配慮された空間で、ワーカー一人ひとりが自分の働き方をデザインする新しいワークスタイルの確立です。定時に出社し、与えられたデスクで働くという旧来の働き方でなく、その日の仕事内容にあわせていつ誰とどこで働くかを日々自分の頭で考え選択するのです。自由と自律が求められる新しい働き方に、当初は戸惑いを感じる社員も少なくありませんでしたが、そうした経験が、新たな働き方を提案する大切な糧になっています。つまり私たちは、お客様に寄り添いながら、変革への後押しを力強く行っていくことができるのです。

“働く”を愉しむ人が増えれば、
日本社会はどれほど元気になるだろう

新オフィスでのチャレンジ開始から2年。新しい働き方に慣れ親しむスピードには個人差もありますが、社内アンケートの結果では「働きがいが大きくなった」という声が確実に増えています。この結果を私は、“自律的に働けば人は仕事をより愉しめる”証明だと捉えています。言われたことを言われた通りにやるという働き方では、人は“愉しさ”を見いだすことなどできません。自ら考え、道を創り、ときに迷いながら苦難をどう乗り越えるかを思考し、信頼できる仲間の共感を得ながら前進し続けていく日々のほうが絶対に愉しいはずです。
働き方改革は今の日本社会の命題。ただ、私は働き方改革の目的は労働時間短縮やワークライフバランス実現ばかりではないと考えています。もちろん、長時間労働が常態化していた日本社会にとって、長時間労働撲滅、有給休暇取得推進は不可欠です。しかし、真に目指すべき世界はその先にあると考えるのです。残念なことに今の日本社会には、“働く”ことにネガティブな印象を持つ人が決して少なくありません。私はそれを変えたい。日本人の“働く”に対する価値観や向き合い方を、ここイトーキを起点に新しくしていきたい。「仕事はもっと面白いものなのだ!」と多くの人に知って欲しいのです。
みなさんが社会に出たら、1日8時間、人生の1/3を仕事に費やすことになります。1/3の時間を“我慢の時間”にするか、それとも“愉しくエキサイティングな時間”にするか。どちらが幸せかは明白です。だからまずは、自分たち自身が夢中になるほどに仕事を愉しむ。そしてその仕事を通じ、広く社会に仕事を愉しめる人を増やしていくのです。そうしてこの世界に“働く”を愉しむ人が増えたら、日本はどれほど元気になるでしょうか。私は若いみなさんと一緒にそんな未来をつくっていきたいと心から願っています。

(*1)XORK Style(ゾーク・スタイル):イトーキが提案する新しい働き方戦略。ワーカー個人が自らの働き方を自律的にデザインするワークスタイルで、企業としてビジネスの成長を遂げながら同時にワーカー個人の幸せの実現を目指す。

(*2)ABW(Activity Based Working):オランダのワークスタイル変革コンサルティング企業・ヴェルデホーエン社が提唱する次世代の働き方。仕事内容にあわせ、ワーカー自らが働く時間と場所を自由に選択していく、自律型のワークスタイル。

(*3)WELL Building Standard:米国の公益団体、IWBI(International WELL Building Institute)が7年間の研究開発に基づき築いた、働く人たちの健康・快適性に焦点を当てた世界初の建物・室内環境評価システム。
①空気、②水、③食物、④光、⑤フィットネス、⑥快適性、⑦こころの7つのカテゴリで評価される。