就活生時代、イトーキの会社見学をさせてもらったときです。そこで私は「絶対、この会社で働きたい！」と感じました。それまで業界も絞らず多くの会社を見てきましたが、働く人たち皆が笑顔で働いている会社はイトーキだけでした。ここで働く自分の姿がくっきり想像できました。
営業として入社しましたが、任されたのは驚きの仕事でした。
新卒同期で営業配属となった仲間16人とともに、新設部署の立ち上げを任されたのです。“インサイドセールスチーム”。日本ではまだ馴染みが薄いですが、90年代に米国で生まれた営業手法で、コロナ禍を経て国内でも注目されつつある職種です。電話やメール、Web面談を主な手段として、新規のお客様や過去にイトーキと接点があったものの近年は関係性が薄れてしまっているお客様との新たな商談を発掘。そしてお客様が抱えている課題を紐解き、実際に解決に導くことで、末長い関係性を構築していくのが私たちのミッションです。

大切にしているのは、自ら考え、自ら動くこと。私たちが担当するのは、先輩から引き継いだ案件やリピーターのお客様ではありません。すべてが、新しいお客様との新しい仕事です。さらにはインサイドセールスという仕事自体、これまでのイトーキになかったもの。最適なインサイドセールスのあり方や組織運営方法も模索していかなければなりません。そのため、決められた通りにこなせばいいというルーティンワークはなく、上司からの指示を待つこともありません。すべて自分たちで思考して決断し、試行錯誤しながら前に進んでいかなければならないのです。
大変ですが、おかげで1年目から思いきりチャレンジングで充実した日々を送ることができました。何より、お客様でさえ気づいていない潜在的な課題をあぶり出し、お客様の経営計画や戦略ビジョンの実現に貢献していくという、コンサルティング営業本来の実力をどこまでも磨くこともできたと実感しています。現在イトーキでは、新卒営業はインサイドセールスチームに配属されることが基本となっていますが、社会人1年目をこの場所で過ごすことは間違いなく、将来の糧になると確信しています。

入社3年目の1月からは、インサイドセールスチームに入る後輩たちの育成・サポートも担いながら、フィールドセールスチームへ異動しました。フィールドセールスは、インサイドセールスチームが構築したお客様との関係性に基づき、受注・納品段階を責任持ってマネジメントしていくチームです。そこで私は、納品までをコントロールする力や、納品後のアフターフォローでさらに深い関係性を築いていくスキルを磨きたいと考えています。
フィールドセールスで経験を積んだ後、将来的には再びインサイドセールスチームに戻りたいと思っています。そのときには、営業の仕事の川上から川下までに精通したオールマイティな力を持った人になれているのではと期待しています。